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キャラ名:フリッツ(Fritz) 役職:黒のポーン 所属:黒のカイン王陣営所属 基本設定 黒のポーン。巨大な斧を片手で操れる、炎のような赤い目をしている。冷静沈着で常に笑顔だが甘い物が好き。白のルークと異母関係。 詳細設定 身長174cm、男性。常に無骨な黒鉄甲冑を纏って脱ごうとしないが、剥いた中身は案外細身。 造形の整った顔立ちだが肌が異様なほどに蒼白く、そこに映える赤い眼や黒い髪と相まってどうにも不気味な印象を与える容姿。 白国と黒国との永きに渡る戦の火蓋が切って落とされたその年に、黒国にほど近い豊穣な森林地帯に位置するエルフの集落にて産まれる。一般に色素が薄く、金髪や銀髪に碧い眼というのが常識のエルフの中で彼のみが黒い髪に赤い眼を持って産まれたため「戦と死を招く忌み子」として、彼を擁護した母親と共に集落を追い出された。母親は道中で過労と衰弱により息を引き取るも、フリッツは行き倒れて瀕死になっていたところを通りがかりのドワーフの一団に拾われ、そこで育てられる(元来弓矢を得意とするエルフでありながら斧を用いるのは、ここで育てられた経験が基になっている)が、そのうちドワーフ達の集落にも戦火が及び、フリッツはそこから捕らえられたり殺されかけたり殺したり命からがら逃げ出したりを幼い時分から呼吸の様に繰り返し、いつも肌に死の気配を感じながら這いずるように生きてきた。このような経緯によっていつしか彼の情緒は摩滅し、もはや戦闘などによる命の駆け引きでしか「生」を感じられぬ虚無的な人物になってしまった。 フリッツは常に笑顔を浮かべているがその大半は虚構であり、戦場でのみそれが本物に変わる。芝居がかった胡散臭い印象の敬語で話し、誰に対しても丁寧な態度を崩さないが本人は満足のいく闘いさえできれば白でも黒でもどうでもよく、王に対する忠誠心や仲間意識は微塵もない。
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皿に盛られたずんだ餅は、ほんのふたつ手を付けられただけで、それ以 降は、ふたりの間からひとつも消える事はなかった。 「それでな…えっと……」 「…は」 政宗も小十郎も、何とか話題を盛り上げようとするのだが、二言三言交 わした後が、どうしても続かない。 (何だか、ちっとも楽しくない……) 子供じみた独占欲に煽られて、元親を小十郎から遠ざけたは良いものの、 いざ彼とふたりきりになった所で、政宗の心は一向に晴れずにいた。 餅の出来が悪い訳でもないのに、味見も兼ねて食したはじめのひとつき り、それ以上口にする気が失せてしまっている。 『何、作ってんだ政宗?うわあ、美味そう!』 『……美味しい!お前って、料理の天才だな!』 こんな時元親がいれば、きっと自分の菓子を褒めちぎりながら、心から 美味そうに食べてくれるのだろう。 (こんな事なら、出掛けに何個か持たせてやれば良かった…元親、大丈 夫かな。迷ったり怪我してねぇといいけど……) 「どうかなされましたか?政宗様」 「え?あ、いや、何でもねぇよ……」 「そうですか…」 「……俺、お茶淹れ直してくる」 わざわざ外に出なくとも、自室に茶葉その他の用意はあるのだが、まる で互いの間に漂う雰囲気から避けるように、政宗は腰を上げると部屋を 後にした。 主君の後ろ姿を見送る事も忘れ、小十郎もまた、内心のイライラを持て 余していた。 (…何処うろついてんだ、あのブス。お前の大好きな食いモンがあるん だから、その意地汚ぇ嗅覚使って、とっとと探り当てに来ねぇか!) 『ケッ、だーれがテメェなんかと並んで茶ぁ飲むか!』 『その極道ヅラ見てると、折角の菓子が不味くなるんだよ!』 不意に、そんな幻聴が聞こえてきたが、何故か今の小十郎は、それらを 煩わしいとは思わなかった。 あれほど望んでいた静寂だというのに、いざそうなってみても小十郎の 心の中に平穏は訪れない。 元親が奥州に訪れるまでは、当たり前だったこの空気が、いつの間にか 彼にとって、物足りなく感じるようになっていたのだ。 (少々癪だが、普段うるさいヤツがいねぇと、かえって落ち着かね ぇってトコだな。政宗様が戻られたら、一緒に探すよう言ってみるか…) 手の中で持て余していた小十郎の湯飲みは、すっかり冷め切ってしま っていた。 右目と左目9
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「視察?」 「そうだ。お前にもいい加減、ある程度奥州の地理に明るくなって貰わ ねぇと」 ある日。 政宗に呼び止められた元親は、彼女の部屋で今日の予定をなし崩しに決 められていた。 曰く、今後戦などが起こった時にも、即座に行動を起こせるよう、領地 周辺の視察を命ぜられたのである。 特にやる事もなく暇を持て余していたので、何か目的を与えて貰うのは 悪くないが、地形や周辺を記した地図と、数人の供を連れただけのもの だと判るや否や、元親は、思わず不満の声を上げた。 「一緒に行ってくれないのかよ?」 「いつまでも、俺がいなけりゃ何も判んねぇってのは、考えモンだろ? まあ、お前がどうしてもって言うんなら、小十郎のヤツに道案内を頼ん でもいいが……」 「冗談!アイツと一緒じゃ、道中ネチネチネチネチ嫌味言われまくるに 決まってるじゃねぇか!」 判り易いまでの拒絶反応に、政宗は苦笑しながらも、内心で安堵する。 厩舎から、二番目に良い馬を元親に貸し与えた政宗は、屋敷の門前まで 見送りに出た。 「そんなに複雑な地形じゃないから心配すんなよ。…おめぇらも、ち ゃんと案内してやれよ」 「へ、へい。筆頭」 政宗自らの命令に、伊達の精鋭達は、不本意ながらも首肯する。 「じゃ、行って来るぜ政宗!」 「おう、気を付けてな」 変わらぬ笑顔を向けてくる元親に、仄かな心の疚しさを覚えながらも、 政宗は手を振って応えた。 やがて、彼女の姿が完全に見えなくなった後で、再び門をくぐると屋敷 への道を引き返す。 「政宗様」 するとそこへ、畑での作業を済ませた小十郎が、こちらに向かって歩い てきた。 「小十郎。今日も精が出るじゃねぇか」 「恐れ入ります。…ところで政宗様、あいつが何処にいるかご存知です か?」 何気なく投げ掛けられた質問に、政宗は一瞬だけ口元を引き結んだが、 「…さあ」 「そうですか。ったく、何処ほっつき歩いてやがる、あのドブス」 「たまには気分転換くらいさせてやれよ。いっつもお前に苛められまく ってるんだから」 「な…べ、別に小十郎はただ……」 「それとも何か?『好きな子ほど苛めたくなる』ってヤツか?」 ちくちくと痛み出した心とは裏腹に、政宗は軽口を叩いてみせる。 「……そういう戯れ言は、冗談でもやめて下さい。誰があんな見た目も 中身も大雑把なブサイクなどに…」 ───ウソだ。 この頃の小十郎は、口を開けば元親の事ばかりだ。 彼の性格上、元親の事が本当に気に入らなければ、はじめから如何な る形での接触も持たない筈だ。 たしかに、元親を客将に迎えたのは、自分だ。 そして小十郎は、自分の頼もしい『右目』だ。 それなのに、近頃はその大切なふたりが、どんどん自分から遠ざかって しまっているような気がする。 (元親は、俺の客将なんだぞ?そして小十郎。お前の主は俺だろう?) 何だか自分だけが蚊帳の外で、のけ者にされているような気がしてなら なかったのだ。 「なあ、久しぶりに付き合えよ。丁度今、ずんだ餅を拵えた所なんだ」 今にも口を付いて出てしまいそうな本音を飲み込みながら、政宗は出来 るだけ穏やかな声で、元親の不在に渋面を刻む小十郎に向かって呼びか けた。 右目と左目7
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「──オメェら、そのへんにしとけ」 「こ、小十郎様…」 扉を開けて入ってきた小十郎に、部下達は恐れ戦く。 「確かにオメェらの言う事にも、一理ある。だがな…こき下ろしは、せ めて本人のいねぇ所でしろ」 「え…?あっ!」 「や、ヤベェ…」 小十郎のやや後ろで、表情を曇らせている元親に気付いた彼らは、途端 にバツの悪そうな顔をした。 彼らの心情を理解した元親は、意識して笑顔を作ると、努めてあっけら かんと返す。 「心配しなくても、告げ口なんてしねぇよ。それに…俺がデカくてみ っともねぇのは、ホントの事だから」 しかし、ほんの僅かに強張った元親の口角に、小十郎だけは気付いていた。 すっかり萎縮してしまった彼らの前を通り過ぎる元親を、小十郎はそのま ま追いかけたのである。 「何でついてくんだよ」 「…勘違いすんな、ブス。この先は俺の畑があるからだ」 「……そーだったな」 追いつかれまい、と足を急がせていた元親だったが、小十郎の返事を聞い て、急速に歩調を緩めた。 いつもは、喧しいくらいに威勢の良い元親が、元気をなくしている様子 に、小十郎は、突如胸の内に沸き起こったモヤモヤを払うように、つっけ んどんな態度を崩さず、揶揄を飛ばした。 「ブスの分際で、落ち込むな。ただでさえブスな顔が、益々ブスになる」 「な、何だとぉ!?」 「そうだ、そうやって喚いてろ。お前が静かだとかえって不気味だ」 口調は荒いが、彼の目が悪意に染まっていない事を確認した元親は、小 さく頷くと顔を背ける。 「俺…死なずにここに留まった事は、間違いだったのかな」 共に畑まで移動しながら、元親は力なく零す。 「それとも…ホントにあいつらの言うとおり……」 「──それ以上は、政宗様に対する侮辱と取るぞ。つまんねぇ寝言をほ ざいてんじゃねぇ」 奇異な己の外見は、単に政宗の好奇心を満たす為だけにあるのだろうか。 そう言いかけた所で、小十郎の鋭い叱咤が、元親の舌を止めた。 「たとえ俺達全員がお前を殺せ、と言っても、政宗様は最後までお前を 庇い続ける。政宗様は、一度信じた人間は決して裏切らない。そういう お方だ」 「だけど…俺のせいで、政宗にこれ以上迷惑が掛かるくらいなら……」 「逃げんのか?」 「なっ…」 嘲るような声を聞いて、元親は再度小十郎を振り返った。 右目と左目4
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左目探偵EYEシリーズ 連続ドラマ期 スペシャルドラマ期 (2009.10.03) A枠1'00″…Coca-Cola、meiji 明治製菓、Kao(花王)、AJINOMOTO(味の素)、S SUZUKI、NTT docomo B枠0'30″…glico(江崎グリコ)、GUTHY-RENKER JAPAN、ロート製薬、森永製菓、P G、M McDonald's
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名前 活動時間 活動場所 交換品 武器 防具 素材 ジェム コレクション おまけ フリッツ 9am~6pm 居住区 憩いの広場 コロニーボトムズ アントルの鋭いアゴバニーヴの虫食い木材 筋力アップ1筋力アップ2 ラビットダイオードハッピーウサギ サーディの新鮮な赤身
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「政宗様は、甘過ぎます」 文机の前で書を纏めていた政宗に、小十郎は率直な意見を述べた。 彼がここまで断言するのも珍しいので、政宗は筆を止めると、彼に向き 直る。 「小十郎。お前は、俺が認めた奴が、そんなに信じられねぇって言うの か?つまり、それは俺の目が節穴だと言いてぇのか?」 「そうではございません。ただ、政宗様はあやつに少々肩入れをし過ぎ だ、と言いたいだけです」 「元親はイイ奴だ。それは、この俺が一番良く知ってる。確かに短慮な 所もあるけど、俺や伊達に対して気遣いが出来る奴だ。小器用な策や計 算づくで、俺の傍にいたりなんかしねぇ」 「あんな下品な女がですか?今更、首を刎ねろとは申しませぬが、元々 小十郎は、あの者を迎える事には反対だったのです」 らしくもない従者の物言いに、政宗は隻眼を見開く。 「そもそも、政宗様のようなお方には、まるで相応しくない気が致しま すが」 「な、そこまで言わなくても…」 「いいえ。あのような知性の欠片もないブスは、政宗様に比べれば月と スッポンです。政宗様の爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいくらいです よ、まったく」 やれやれ、と息を吐く小十郎とは対照的に、政宗の表情が目に見えて暗 くなっていった。 内心しまった、と思いながらも、小十郎は取り繕うように続ける。 「…まあ、政宗様がお決めになった事ですから、小十郎にはこれ以上言 う権利もないのですが…しかし、奴の存在が、伊達の内部に多かれ少な かれ波紋を投げ掛けているのも、また然り。それだけはご理解いただけ ますよう」 「……」 返事のない政宗に、小十郎は恭しく頭を下げると、彼女の自室を後にす る。 少しずつ消えて行く足音を耳にしながら、やがて政宗は、ぽつりと呟い た。 「……俺にはそんな軽口、ひとことも言ってくれないのにな」 翌朝。 政宗との鍛錬を済ませた元親は、小腹が空いたので、小十郎の畑に実 っている野菜を失敬する為に庭内を歩いていた。 やがて、小十郎の畑へと通じる門の前まで進んだ時、扉の向こうから何 やら話し声が聞こえてきた。 「ったくよぉ。筆頭もお人好しなんだよな。ついこないだまで、筆頭の タマ狙ってたヤツだぜ?」 「まあ、そこが筆頭の筆頭たるトコなんだろうけど…ちっと調子づいて ねぇか?あの鬼デカ女」 おそらく、庭の掃除か警護を頼まれた、政宗の精鋭たちだろう。 思わず歩を止めてしまった元親に気付く筈もなく、彼らの雑言はエスカ レートしていく。 「大体、幾らなんでもデカ過ぎだろ。身の丈もおケツも、オッパイも!」 「あんなみっともない体、俺だったらたとえ商売女でも願い下げだぜ! その前に、そんな女を雇う店もないってか?」 「ははは、違いねぇ!あそこまではしたない『デカブツ』ならぬ『デカ ブス』、政宗様の引き立て役にもなりゃしねぇぜ!」 「………」 自分の存在が、伊達の者達に良い印象を与えていない事は熟知していた が、ここまであからさまな中傷を目の当たりにしては、流石の元親でも やはり凹む。 どうしよう、このまま引き返そうか、と扉の前で逡巡していると、不意 に元親の背後で鋭い男の声が響いた。 右目と左目3
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アイテム名:フリッツ 分類:フード 買値:120zel 売値:zel 説明書 ジャガイモを短冊状に切って揚げたもの 入手方法:商店(リンコルン) 調理(ジャガイモ+塩+油) 使い道:イベント(黒猫商会・指定品の調達)
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初出(書籍版):第二部IV 神殿長の側仕えになるために(*1) 初出:第217話(*2) 容姿 髪の色:焦げ茶000000000 瞳の色:濃い茶色000000000 焦げ茶の髪に濃い茶色の瞳で、とても落ち着いた穏やかな容貌。 地位 階級:平民 職種:灰色神官・シキコーザの側仕え→ローゼマインの側仕え→メルヒオールの側仕え 年齢関連 ローゼマインとの年齢差(季節不明):+18(*3) ローゼマインとの冬の年齢差:+18or19(誕生季による) 作中での活躍 ローゼマイン工房の管理を主にする側仕え。 元シキコーザの側仕えで我慢強さには定評がある。 ルッツとギルの仲裁もこなす、工房における縁の下の力持ち的存在だが、聖女伝説が浸透していてローゼマインの前ではややぎこちない。 昼はギルと二人で工房にいる事が多いが、夜は神殿長室に戻って風呂の準備や掃除など力仕事を手伝っている。 ローゼマインの時間効率を最優先する悪癖を真似て、工房の仕事が忙しい時季はギルと二人して孤児院の食堂で手早く食事を済ませる事も多い。 08年秋、ギルが出張中の間工房を任せられる人材としてギルとルッツの双方から名を挙げられたため、ローゼマインによって新しい側仕え(主に工房業務担当)として召し上げられた。(*4) 09年夏から秋、ルッツとギルがローゼマイン工房の精鋭(フォルク、バルツ、ノルト、セリム)を連れてイルクナーに植物紙工房の技術指導の為に長期出張している間の工房を支える。 ルッツとギルの不在中、短いやり取りですぐに相手の要求を察する鋭さ等、ローゼマインの側仕えでなければ自分の店に引き抜きたいものだとベンノに思わせる有能さを見せる。また、ベンノにローゼマインの隠し部屋の使用期限を示唆し、ローゼマインの介在がなくても、ギルがいなくても、ローゼマイン工房とプランタン商会が密に連絡が取れるようにする必要があると提言した。(*5) 10年春、ローゼマインがユレーヴェで眠っている間、フェルディナンドから工房を任されたユストクスに対し身分差を弁えず反射的に商品をダメにされて怒鳴ってしまったルッツを庇い、フェルディナンドの命令を持ち出して冷ややかに、貴族であるユストクスを相手にがっつり説教をした。穏やかな笑みの中にも芯の強さのある頼もしい人物。(*6) 同年春、トゥーリを神殿(孤児院)に連れて来るついでに自分も行儀作法を習いたいと希望したルッツに、教師役として行儀作法を教えた。(*7) 11年冬、ギルが、病み上がりの状態で頑張るローゼマインよりもフェルディナンドを優先させているように見えるフランとザームの態度に不満を述べた際、孤児院の劣悪な環境からローゼマインに助け出されたかフェルディナンドに助け出されたかでどちらを最優先に考えるか変わってくるのは当然だと諭した。(*8) 14年春、翌年に中央へ移動することが内定したローゼマインより、ローゼマインがエーレンフェストを去ること、灰色にとって貴族街は居心地が良くないこと、ローゼマインの移動先が神殿ではないことを理由に、エーレンフェストの神殿に残留させることを告げられた。(*9) 15年春、ハルトムートからローゼマインがアーレンスバッハの領主兼神殿長になることが側仕え達に伝えられ、アーレンスバッハの神殿にも側仕えが必要だとしてフランやザームが勧誘されているが、フリッツの名は出て来ない。(*10) その後どうなったのかweb本編では描かれていないが、ローゼマインの移動後もエーレンフェストのローゼマイン工房に残り、プランタン商会との繋がりに貢献し、孤児院を支え続ける道を選んだことが、作者によって明かされている。 書籍版第五部IX特典SS「相変わらずの騒動の原因」では、情報収集のため神殿を訪れたルッツに対し「私はこの工房に残ります」と明言しているシーンが書き下ろされた。(*11) 15年春、ローゼマインとの話し合いで神殿長となったメルヒオールの側近に異動したいことを表明。 孤児院と工房を守るため、神殿長の側仕えとして働き、領主一族に意見を出来るだけの立場でありたいと希望を述べた。(*12)。 経歴 (年代はマインの誕生を0年とする) 04~05年頃 シキコーザの還俗に伴い、側仕えを解任される。(*13) 08年秋 ローゼマイン(神殿長)の側仕えになる。(*14) 10年春 作ったばかりの紙を駄目にしたユストクスにがっつりと説教をする。(*15) ルッツに礼儀作法を教える。(*16) 14年春 ローゼマインが中央に移動する際、エーレンフェストに残ることが決定。 15年春 ローゼマインがアーレンスバッハの領主兼神殿長になること、側仕え本人が望むならアーレンスバッハに移動出来ることが告げられる。 フラン達同僚を見送って自身はエーレンフェストに残留、孤児院と工房を支える側になることを選ぶ。 メルヒオール(神殿長)の側近に異動 作者コメント 【2016年 06月09日 活動報告返答】 マイン賛辞を続ける灰色神官達に和んでくださってありがとうございます。 内輪でしか語られなかったマインのすごさを聞いてくれる人が初めて現れたので、彼等もノリノリでした。(笑) 【2017年 09月07日 活動報告 2017/09/18 感想返し】 縁の下の力持ちです。 面倒見が良くて、孤児院では人気があるのですよ。 >シキコーザの去就が辛かったのか? そうですね。フリッツは側仕えの生活から孤児院の生活に戻ったことで、完全に生活が変わりましたから。 どれだけ我儘で大変な主であっても、側仕えである時は生活が保障されていたのです。孤児院では生活が不安定になりましたからね。 また、次に側仕えでなくなるということはローゼマインが孤児院長でなくなるということです。その後の変化については楽観視できません。 >ローゼマインがアレキサンドリアに行くときにフリッツは残るのか? 残ります。 エーレンフェストの孤児院を支える者も必要ですから。 ベンノだけではなく、プランタン商会との繋がりができているので、エーレンフェストに残るプランタン商会とはずっとお付き合いが続きます。 コメント このコメント欄はwikiの情報充実のために設けた物です。 編集が苦手な方は以下のコメントフォームへ書き込んで頂ければ有志でページに取り込みます。 表示される親コメントには限りがあるので、返信の際は返信したいコメント横のチェックを付けて返信するようご協力お願いします。
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「客将の立場に胡坐かいて、いい気になってんじゃねぇぞ。仮にもこな いだまで命の遣り取りしてた人間が、伊達軍の中でそう易々と優遇され るとでも思ってたのか?お目出度ぇヤツだな」 「それは…」 「政宗様は、お前がそんな中でも分を弁えて、ご自分の片腕となるのを 期待してんだよ。ま、ちょっと叩かれたくらいで、簡単にケツ捲ろうと する根性なしの恩知らずなんざ、こっちからお断りだがな」 (何を言ってるんだ、俺は。コイツを追い出したかったんじゃないのか。 今なら追い討ちをかけて、帰り支度を始めさせる事も出来るだろうが) しかし今、弱っている元親を目の前にして、何故か小十郎は、彼女に「帰 れ」と言う事が出来なかった。 己が仕える主とは、比べ物にならぬ粗暴でがさつな大女。 常に、自分の神経を逆撫でするような真似ばかりする忌々しい女。 かと思えば生意気にも、人知れずこっそりと涙を流すような繊細さも兼 ね備えた、不均衡な性質を持つ女。 それなのに、そんな元親が傍にいないと、かえって自分の心はささくれ 立って仕方ない。 (救いようのねぇブスだが、一応女は女だしな。ったく、こんな小娘相 手にムキになる俺も、どうかしてるぜ…) 今、元親を四国に帰らせる事は容易いだろうが、もしもそうなったとし たら、政宗は間違いなく落胆、悲嘆にくれるだろう。 そうなれば、更に奥州に混乱を招く事態にもなりかねないし、第一小十 郎には、敬愛する主君を哀しませるような事だけは、何としても避けた かった。 そうだ、これは政宗様の為だ。コイツの為などではない。 些か強引に自分の中で結論付けると、小十郎は意識しながら、元親に不 敵な笑みを向ける。 すると、小十郎の思惑通り、表情に輝きを取り戻した元親が、真正面か ら自分に挑むような目線を返してきた。 「……ざけんな。恩義や忠義に反するような真似、俺は絶対にしねぇ。 見てろよ!今にテメェら全員、この鬼の存在をイヤって程認めさせてや るからな!」 「吼えんな、ドブス。ま、さっきみたいな気色の悪ぃしんみり顔よりは、 100倍マシになったがな」 彼女の表情が眩しく見えるのは、きっと逆光のせいだろう。 そう考えた小十郎は、さり気なく視線を外す。 「~~~テメェには、『でりかしい』ってモンがねぇのかよ!女の劣等 感くすぐるどころか、抉るような単語、連発しやがって!」 「ほぉ?何だお前。もしかしてこの俺に、女扱いして欲しかったのか?」 「なっ…だ、誰がっ!」 勢い良く背を向けて去ろうとした元親の襟首を、小十郎は片手で掴むと 引き戻す。 「今日は、収穫するものが多い。手伝え」 「何で俺が!」 「なんなら、政宗様にチクってもいいんだぞ。え?この連日の野菜泥 棒が」 「ぅ…だ、だって、この野菜凄ぇ美味いんだもん…だから、つい……」 自作の野菜を褒められて、流石に小十郎も悪い気はしなかった。 僅かに口調を和らげると、元親に収穫用のカゴを渡しつつ言葉を続ける。 「だったら、コソ泥みたいな真似してねぇで、正直に言わねぇか」 「ごめん…でも、俺が言ってもくれなさそうな気がしたから……」 「バカヤロウ。俺はそこまで狭量じゃねぇ」 「…それはウソだ」 「………何かほざいたか、ブス」 収穫用の鋏を利き手の中で回転させながら、小十郎が元親に凄もうとし た瞬間、 右目と左目5